機械工学の基礎となる材料・機械・流体・熱の4力学を幅広く学び、新分野への展開力を培います。そして、応用力のあるジェネラリストになるために、基礎的知識を応用できる力と論理的思考力を養います。さらに、宇宙産業の進展や水素社会の到来を見据えて、最先端の分野を切り拓ける機械工学技術者を育成します。
学科長からのメッセージ
本学科では、機械工学を幅広く学ぶことを大切にしています。機械工学は、材料、熱、流体、振動といった基礎力学をはじめ、制御工学や設計・加工、さらにはコンピュータを活用した計算技術まで、多様な分野にまたがる学問です。社会において求められるのは、特定の分野だけに偏らない基礎力と、それらを組み合わせて活用できる応用力です。そのため本学科では、基礎科目を着実に身につけるとともに、できる限り多くの専門科目に触れることを勧めています。
大学での学びは、自らの興味と将来像を考えながら主体的に履修を組み立てられる貴重な機会です。広い視野と確かな基礎を備えた技術者へと成長できるよう、教員一同、丁寧な教育と研究指導に取り組んでいます。
機械工学科 学科長 高橋 直也
学科の特長
①数学や物理をベースとした確かな専門知識と技術を培う


機械工学は私たちが日常的に利用する機器などを、いかに高精度、高効率、高機能に実現するかを学ぶ学問です。これを学ぶうえで最も重要なポイントは、基礎となる科目を十分に身につけることです。特に数学や物理は力学の基礎であり、これらをベースとした確かな専門知識と技術を養います。
②機械工学全般を知るジェネラリストの育成


機械工学は学習分野が幅広いため、すべての科目を完全に修得するのは大変なことです。しかし、企業が機械工学科の学生に求めるものは、採用後の適性範囲の広さと機械工学全般を知るジェネラリストとしての能力です。そのためにも、できる限り多くの専門科目を幅広く履修する機会を用意しています。
③多くの実験・実習科目で実際にものに触れ体験する


物事を深く理解するには実際にものに触れ、体験することが大切です。そのために本学科では多くの実験・実習科目を用意しています。その中でも最も重要なのが卒業研究。これまで学習した知識を応用する力や、自ら問題点を見いだし、必要な情報を探し出すという実社会で最も求められる能力を磨くことができます。
動画で見る学科紹介
①総合工学でシステムを俯瞰する!
機械工学科に進学したいけど、具体的にどんな勉強をするのかイメージが湧かない…という方はこちらをご覧ください。
実は、ロボットやエネルギーをはじめとした様々なシステムに貢献しています。あらゆる分野を繋ぐ「総合工学」としての機械工学の魅力を、初心者にもわかりやすくお伝えします。
②「破壊力学」で社会の安全を守る!
破壊力学を専門とする研究室の活動内容を詳しくご紹介します。
「破壊力学の研究って、具体的に何するの?」
研究室がどのように社会の安全を支えているのか、その具体的な研究内容とシミュレーションの裏側を解説します。
③見えないものを視る!
肉眼では捉えられない現象を視ることを専門とする研究室で最先端の技術に挑む学生たち。
「実際、どんなことをしているの?」 「研究室の雰囲気ってどうなの?」
学生の生の声をお届けします。
学生の声
STEP1[探究のきっかけ] 機械の中でも、部品は奥が深くて面白い
工業高校でも機械を専攻していたので、実習の機会が多くありました。工作機械を使ってさまざまな材料の加工を行っていた時に、材料によって刃を当てた時の感触が違ったり、切りくずの形が違ったりするのを見て面白いと思いました。大学では材料力学や材料工学を学びたいと考えて入学しました。
STEP2[ものづくりの責任] 1000年後のことを考えた研究に取り組む
卒業研究では、放射性廃棄物を格納する金属容器の腐食メカニズム解明に取り組んでいます。放射性廃棄物の地層処分に必要な期間は1000年。桁の違うスケールの話であり、これまでほとんど誰も考えてこなかった腐食の領域ですが、ものをつくる人の責任として1000年後を考えてみたいと思っています。
STEP3[将来のビジョン] 多くの人と協力してものづくりがしたい
内定先の企業では、発電や化学製品などのプラント建設に関わります。設計をする人、資材を調達する人、現場を建設する人など、さまざまな人と関わる施工管理の仕事です。人と協働してものづくりを進めた電大での経験を生かし、人をまとめながら日本でも世界でも大きなものづくりに挑みたいです。

(T.Iさん)

(R.Hさん)
1年次 物理や数学から得た知識がものづくりに生かされることを実感
当時は、コロナ禍でほとんど大学には行けませんでしたが、飛行体を製作した「ワークショップ」が印象的です。ただ工作キットを組み立てるのではなく、それまでのオンライン授業で飛行機の構造や、構造力学、流体力学といった物理を学んだうえで、自分なりのデザインを考案。身につけた知識がものづくりに生かされる実感を得られ、非常にやりがいがありました。
2年次 高校にはなかった本格的な実験装置に触れる楽しさ
週に1回開講されていた「機械工学実験実習」で、金属の引張試験や、モータの動く仕組み、水や空気の流れ、熱伝導の実験などさまざまなテーマに取り組みました。電大には本格的な実験装置がたくさんあり、見るのも動かすのも楽しかったです。また、講義で学んだ定理を使って実験レポートをまとめる課題も新鮮でした。
3年次 機械設計に欠かせないソフトの使い方を習得
CADを使った「機械設計製図」の授業で、渦巻きポンプを設計しました。構造が複雑で、教科書とは違う寸法で設計するため、計算が容易ではありません。授業では設計職が実際に使うソフトを操作。高い評価をいただけたことは、就職活動で大いにアピールできました。
4年次 社会課題の解決に貢献する電車ケーブルラックの構造研究
「振動制御研究室」に所属し、電車のケーブルラックについて研究中です。大地震下では電車のケーブルラックが大きく振動して吊りボルトが破断し、崩壊してしまいます。そのため、振動を低減できるような構造を、何パターンもの地震の揺れ方や周波数での実験を重ねて研究しました。